ドラマ「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート」関連イベントに参加

東京音楽大学のイベントに参加しました。豪華2本立てです。

コンサートはさすが、音大生の皆さん。特に右手の刻みがとても柔らかく早いフレーズもしっかり弾けていました。「基礎がしっかりできているなぁ。」という感じです。

ベートーヴェンは多幸感に溢れる音楽でした。次の演奏会で弾くので大変参考になりました。

ホルストはハープが2台、ティンパニーがおそらく3台、金管楽器もかなり多くて大迫力でした。

とてもまとまっていて恰好よかったです。

ホルストが我々の宇宙のイメージを作ったのかな?と思うくらい宇宙な感じがありました。

演奏会の後は別の棟ではトークイベントがありました。ドラマ「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」は楽しく観ていたドラマです。ロケ現場でのトークイベントでした。

会社員であられるプロデューサーや演出をされる方の話を聞くのはなかなかないので大変貴重な経験だと思います。

たまたまテレビ局が東京音楽大学に連絡して繋がったのが指揮者であられる広上先生の秘書だったそうです。広上先生はドラマ制作協力に即承諾されたとか。

まだ社内で企画書が通っていない段階からインタビューを受けるなどされていたそうです。広上先生の経験談はドラマのストーリーにかなり反映されているようです。

実際に企画書が通った後は

・ロケ場所

・台本チェック

・エキストラ出演

・俳優さんへの演奏指導

を東京音楽大学側に協力してもらったそうです。

大学側も普通に授業がありますし、広上先生は快諾しましたが、事務方は顔面蒼白になりながら対応されたとのことでした。

しかし、学校側から「それはやれません。」という返事は一切なかったそうです。

印象的だった話は広上先生が俳優さんをとても「忍耐強い」と仰っていたことです。

寒さ暑さに誰も文句を言わず、バイオリンの練習を12時間したり、時間のかかる撮影にもじっと耐えて仕事に真摯に向き合っていらっしゃるなど音楽家より「忍耐強い」と感じることが多かったそうです。

物を作る苦労についてプロデューサーの東仲さんが

「これまでいくつもの企画書が通らなかったり、立ち上げがとても大変だったりするけれど、そうした挫折を経て今がある。」

と仰っていたことはとても響く言葉でした。

大学を出るとすっかり夜でした。

東京音楽大学さん、貴重な機会をありがとうございました。