藤田真央さんのラヴェルのピアノ協奏曲を聴きました

藤田真央さんのラヴェルのピアノ協奏曲をお目当てにコンサートへ行きました。私はラヴェルのピアノ協奏曲が大好きなのです。


コンサート前には山田和樹さんによるプレトークがありました。昨日は藤田真央さんもプレトークで一緒に話したけれど今日は出ないとのこと。理由は
「藤田真央さん、ラヴェルを弾くの初めてで緊張しているから。」
でした。ラヴェルを今までオーケストラと弾いていなかったとは意外です。
「その代わり、アンコールは2曲弾きます。」
と仰り会場を沸かせます。

山田和樹さんはサービス精神が旺盛な方で聴きやすいようにプログラム内容について簡単に説明して下さいました。オール、フランスもののプログラムです。

藤田真央さんのラヴェル、デビューに立ち会えて光栄でした!
ゆっくりな2楽章が特に美しくよかったです。3楽章ではオーケストラとピアノの掛け合いが多く、テンポが早くてスリリングなのですが、指揮者の山田さんは途中、指揮台から降りてバイオリンパートの前でダンスしているかのような指揮をされていました。バイオリンもそれに応えるように弾いていて熱い演奏でした。デビューということでやや慎重な演奏に思いましたが、今後更に良いものになると思います。

サン=サーンスの交響曲3番もとても良かったです。山田和樹さん、譜面はなく、自分の中に音楽を完全に入れ込んでいる様子で緻密な指揮に感じました。
コラールの天に召されるような音楽、最後の盛り上がり方どれも素晴らしかったです。

アンコールはオーケストラも2曲演奏。とても盛り上がった演奏会でした。

山田和樹さん、観客、オーケストラへの向き合い方や音楽性を含めて来年にはベルリンフィルを演奏されるだけある、とても勢いを感じる指揮者だなぁと思いました。初めて山田和樹さんの指揮も聴くことができて良かったです。