佐藤卓史 シューベルトツィクルス ピアノ•トリオI

先日、アマチュアオーケストラで共演させて頂いた佐藤卓史さんの演奏会に行きました。

佐藤さんはシューベルトが大好きらしく30回に渡って全曲を演奏するということをされているようです。今回はピアノトリオの回でした。

バイオリンは白井圭さん、チェロは辻本玲さんと日本が誇る一流アーティストがゲストです。これは絶対に聴きにいかねばと思いました。

シューベルトは長調の曲が多く、明るい旋律でハーモニーが美しいです。佐藤さんのピアノはコロコロと軽やかで音色が美しく、3人が醸し出す音はいつも使わない脳の部分を刺激されるかのようでとても心地がよかったです。至福の時間でした。

ソナタはシューベルトが15歳の時の曲のようです。シューベルトがあのサリエリの下で学んでいたことはプログラムノートを読んで知りました。

どの曲も素晴らしかったですが、アダージョが特に弦楽器が一歩引いた中、ピアノが前面にでている感じの部分がありとても美しかったです。

3人は東京芸大の先輩(白井圭さん)と同級生ということで昔からの知り合いらしく、そうした気心が知れた感じも音楽にあらわれているようでした。

佐藤卓史さんの主催公演ということでプレトークと演奏後にもお話と2人への簡単なインタビューもありました。まるで佐藤卓史さんのファンミーティングのような温かさを感じる演奏会でした。