マルタ・アルゲリッチ特別演奏会 in 京都南座

マルタ・アルゲリッチさんのコンサートへ行きました。

会場は京都の南座!珍しい場所です。

アルゲリッチさんは滅多にソロで弾かない印象ですが、今回のコンサートではラヴェルを弾きました。

私がアルゲリッチさんのコンサートへ行く時は大抵そうなのですが、リハーサルは会場時間を押すぐらいされます。昨夜もそうでした。

一曲目が終わったらプログラムの順番ではないアルゲリッチさんが登場。

アルゲリッチ「私、出てきました。」

観客「あれ?もう出てこられた?」

という感じで、少し不思議な場の雰囲気の中、これまたプログラムにはない曲をいきなり演奏されました。シューマンの「夢のもつれ」です。

曲の間、拍手をうける隙を与えずに三曲を連続して演奏。

ラヴェル、音が軽やかで全く濁りも詰まりもない音で素晴らしかったです。

透き通った「水の戯れ」でした。

アルゲリッチさんの後にはドホナーニの弦楽三重奏曲。今回のコンサート、立派な冊子を下さったのですが、プログラムノートがなかったです。曲紹介がありません。ドホナーニがどういう作曲家でこの曲が何楽章編成か知りたかったです。休憩時間に調べました。不親切に感じました。

休憩後はヴィオラの川本さんの無伴奏演奏。

落ち着いて深みのある演奏でした。

その後、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲。

南座は音楽ホールではないので残響が短く感じました。チェロはわりと響いていたと思うのですが、バイオリンはホールに助けられる感じではなく、会場全体に音が行き届いているのかな?という響きでした。

圧倒的なアルゲリッチさんの演奏とそれに食らいつく川久保さんと上野さんの演奏。アルゲリッチさんは他の2人をしっかり観察しながら演奏します。

アンコールは3楽章をもう一度。

「私はこう弾きたいのよ。」

と言わんばかりの演奏で会場は大変盛り上がりました。幸せな時間でした。