舞台「タイムマシン・ファミリー」

劇団TAIYO MAGIC FILMの舞台「タイムマシン・ファミリー」を観ました。

以下ネタバレありです。

TAIYO MAGIC FILM オフィシャルサイト | タイムマシン・ファミリーtaiyo-magic.com

孤独死をテーマとして、、、。ということだったので孤独死をした父親を主人公とした話なのかと想像して観たら、私が勝手に思っていたのとは違う展開でした。孤独死した父親が家族と別れてからどういう生活をしていたかは最後まで分かりません。過去を振り返ることで未来への決断をするというような展開で舞台上では12年前と今を行ったり来たりしてやや頭の中が混乱しました。

上演後、台本を読んで頭の中を整理しました。

台本を読むとセリフが違ったり舞台ではなかったシーンが書かれていてまた違う楽しみ方ができました。
 

「時空をこえたら顔が変わる。」という設定なので12年前の人と今の人が話すというカオスな状況にもなったり、、、。コント的な要素も入った設定が斬新で面白かったです。

お笑い要素といえば途中ででてきた「ターミネーター」でしょうか。立派なお腹に思わず目がいくターミネーターでした(笑)

舞台上では雨が実際に降ったり、「しょっぱい」お味噌汁からは湯気がでていたりと細部にもこだわりを感じました。気のせいかもしれませんがお味噌汁のような匂いも感じました。

臨場感を感じることができる小劇場の良さかと思います。

パンフレットのご挨拶には演出家であり脚本家の西条さんが父親を亡くしたことが書かれていました。


親が子どもに対する愛情や子どもがそんな親の気持ちに気づかないこと、そして親がいなくなり自分が親になった時に気づいたりする、そうした気持ちの行き違いのようなものが繊細に描かれた舞台だと感じました。

千秋楽は7/13の日曜日です。