服部百音Storia Ⅳ 服部百音✖️広上淳一✖️N響
服部百音さんが企画したコンサートStoriaを聴きました。私はこの企画コンサートのファンで1回目から聴きにいってます。

こちらのプログラム、協奏曲を3曲演奏するというなかなかない構成です。しかも3曲とも難曲。休憩の時間にトークされた百音さんによると「自己顕示欲が強い」と言われたそうです。
前半2曲はロシアもの。
プロコフィエフはコミカルなところもあり楽しい音楽です。弱音が集中して美しい。
百音さんが必死に弾く横で広上さんが陽気に踊るように指揮しているのが見ていて面白かったです。
ストラヴィンスキーは初めて聴く協奏曲です。
音楽の流れも独特です。鋭さのある音。あまり演奏されない眠った名曲を演奏したいという百音さんの意気込みを感じるような熱演でした。途中、コンサートマスターの郷古さんとの掛け合いが熱かったです。
後半はブラームス。百音さんは小さな頃、オイストラフのブラームスを聴いて寝ていたぐらい大好きな曲みたいです。スコアを取り寄せて弾いてみたけれど難しく弾けず泣いたと仰ってました。そんな思い入れのある曲だそうです。
少しブラームスの豊かな平和な感じが欠けていたかなと思いました。前半の戦うような音楽が引きずられていたような感じがして最後の方はさすがに疲れが見え、雑音が混じったような音になっている気がしました。
それにしてもこの3曲を弾ききるのは凄いことだと思います。観客はほぼ満席。小泉元首相もお見かけし華やかな伝説的なコンサートでした。
このコンサートに向けた百音さんと広上さん出演のYouTubeがありました。
https://www.youtube.com/live/7kdPcXFaNmo?si=te7cO1zeFfJFB2Md