舞台「僕らはあの日の途中にいる」
劇団TAIYO MAGIC FILMの舞台「僕らはあの日の途中にいる」を観ました。
感想を書きたいと思います。
以下、ネタバレ注意です。


親子の話を軸に友情や劇団、夫婦、家族など様々な要素が含まれた劇でした。
脚本、演出をされている西条みつとし氏は元お笑い芸人。笑いの要素もしっかり取り入れられてお蕎麦屋でショートフィルムを撮る話はコントみたいな展開に。半ズボン、裸足の幽霊のツッコミも笑えます。
脚本が秀悦で最初、謎が色々ありますが、後半どんどん伏線回収がされます。爽快です。
1番は親が子を想う気持ちを描きたかったんだと思います。難病の子の為にどうにかしてお金を作りたい母親。借金で苦しむ母のために保険金詐欺狙いで放火をしてしまった息子の身代わりになる母親。自分を犠牲にしてでも子どもを守りたいのが親。たとえ間違えた形でも、、、。
舞台のいいところは虚構の世界を描けることです。現実にはあり得ないことも芸術として表現できる。
真犯人である息子は現実世界では裁判を受け、放火犯として刑務所に入って罪を償うのが本来の姿ではないかと感じました。親が代わりに刑期を終えたらそれで済まされる話ではありません。
ただ劇の結末に感動を引き出すには息子は妻の妊娠を喜び、その子に桜と名付けて一緒に育てるという未来を描くことになります。
私はこの息子の未来にモヤっとしてしまったのですが、同時にあらゆる角度からの納得感と感動を両立させる脚本を書くのってとても難しいんだなぁと思いました。
演劇は虚構の世界だからこれでいいんだと。
色々な感情を引き出せるこちらの舞台は今週末までは恵比寿で行っています。平日でもかなり席は埋まっていましたが、若干、お席が空いていると仰っていました。
その後は名古屋公演となるようです。
生の舞台もいいものですよ。
TAIYO MAGIC FILM オフィシャルサイト | 第17回本公演『僕らは、あの日の途中にいる』taiyo-magic.com
